「初めてWordPressに挑戦!エックスサーバーが良いと聞いたけど、どのプランが良いの?」
「サーバーについてまだ詳しくないから、専門用語があると内容が理解できない・・・」
「難しいことはわからないけど、プランの内容について最低限必要なことは理解したい!」
今回は、エックスサーバーを検討中の個人で、WordPress運営に挑戦する初心者に向けて、わかりやすく解説します。
おすすめプランと各プランの違い
エックスサーバーでは個人向けと法人向けのプランを用意しています。今回は個人のWordPress運営のためのプラン選びですので、個人向けプランについて解説します。
個人向けには以下の3つのプランが用意されています。
- スタンダード
- プレミアム
- ビジネス
結論から言うと、WordPress運営用ではスタンダードプランの12ヶ月契約をオススメします。
【各プランの違い】
契約月数 | スタンダード | プレミアム | ビジネス | |
---|---|---|---|---|
月額費用(税込) | 3ヶ月 | 1,320円 | 2,640円 | 5,280円 |
6ヶ月 | 1,210円 | 2,420円 | 4,840円 | |
12ヶ月 | 1,100円 | 2,200円 | 4,400円 | |
24ヶ月 | 1,045円 | 2,090円 | 4,180円 | |
36ヶ月 | 990円 | 1,980円 | 3,960円 | |
初期費用 | 0円 | 0円 | 0円 | |
永久無料特典 | 独自ドメイン条件あり | |||
vCPU/メモリ リソース保証 | 6コア/8GB | 8コア/12GB | 10コア/16GB | |
(NVMe SSD) | ディスクスペース300GB | 400GB | 500GB | |
無料設定代行 | ||||
Web改ざん検知 | ||||
管理者ユーザー設定 |
月額費用
長期契約を結ぶほど1ヶ月あたりの支出を抑えることが可能です。また、ブログアフィリエイトにおいては成果が出るまでに半年から1年が必要とされることもあり、レンタルサーバーの契約期間も最低1年は考慮しておくべきでしょう。
また、プランがアップグレードされるごとに料金は2倍になります。12ヶ月契約の場合、スタンダードプランでは13,200円の支払いですが、プレミアムプランだと倍の26,400円となります。
支払いは、初回または契約更新時に契約期間分の料金を一括で行います。途中解約すると違約金等は発生しませんが、既に支払った利用料金は返金されないのでご注意ください。
独自ドメイン永久無料特典
ドメインとはインターネット上での「住所」にあたる部分です。
例をあげて説明すると、当サイトのURL
https://wplabo.net
赤文字の部分を「ドメイン」といい、「wplabo」の部分を自分の好きな文字に設定すると、世界でひとつだけの住所「独自ドメイン」ができます。
その「独自ドメイン」を永久無料で利用できるのが特典内容です。
自分でドメイン名を選べない「共有ドメイン」を利用する方法もありますが、SEOや収益化においてデメリットがあるため、独自ドメインの取得がおススメです。
「.net」の部分は、.com / .net / .org / .info / .biz / .xyz / .link / .click / .blog / .online / .siteの中から好きなものを選択できます。特にこだわりがなければ、「.com」または「.net」をおススメします。
注意点として、スタンダードプランの場合、
- 「12ヵ月」以上の契約
- 「自動更新設定(次回契約更新日に自動で更新&支払う設定)」の有効化
が特典を受けられる条件です。3ヵ月や6ヵ月契約では取得できないのでご注意ください。プレミアム・ビジネスプランは契約期間や自動更新設定の縛りはありません。
vCPU/メモリ リソース保証
エックスサーバーをはじめ、レンタルサーバーでの個人のサイト運営に利用されるのは主に共有サーバーです。共有サーバーとは、一台のサーバーを複数の利用者が共同で使用する形態のサーバーです。
ここで注目すべきは、「vCPU/メモリ リソース保証」という機能です。この機能により、他の利用者のサイトにアクセスが集中してサーバーに負荷がかかった場合でも、独占リソース(容量など)が確保されます。
スタンダードプランの「6コア/8GB」でも、個人のブログ運営のような用途では十分な余裕があります。契約後に「リソースモニター」機能を使ってCPUやメモリの使用状況を確認できます。もしリソース使用量が増えてきたら上位プランにアップグレードすれば問題ありません。
ディスクスペース
WEB+メールで利用できるディスク容量のことです。
スタンダードプランの300GBでもかなり容量に余裕があります。高画質な画像や動画を大量に保存する場合は別ですが、テキストと画像中心のブログであればスタンダードで問題ないでしょう。
画像は容量を圧縮してからアップロードする、動画はYouTubeなどの外部サービスを利用する、などの対策をとれば300GBで足りなくなることはありません。
契約後にエックスサーバーアカウントにログインし、ディスク使用量や空き容量を確認できます。300GBが超えるようなことがあれば、途中でプランの変更をしましょう。
無料設定代行
無料設定代行は、ビジネスプランのみ月に3回まで利用できます。設定代行の内容としては、以下のとおりです。
- WordPressなどCMSのインストール
- メールアドレス作成
- 独自ドメイン設定
- サブドメイン設定
- サーバーのデータ削除
- サーバー移転(ビジネスプラン:初回のみ無料)
- その他サーバーパネルの操作代行
スタンダード・プレミアムプランで設定代行を利用する際は別途料金がかかります。詳細を知りたいかたは、公式ホームページの設定代行サービスの項目をご覧ください。
エックスサーバーのサーバーパネルは使いやすいため、設定代行サービスを利用する必要は基本的にありません。お金に余裕がある方を除き、多くの設定は自分で行えますので設定代行サービスは不要でしょう。
Web改ざん検知
ビジネスプランには、「Web改ざん検知」という機能が含まれており、Webサイトが改ざんされた場合やマルウェア、フィッシングURLが検出された際にメールで通知が届きます。セキュリティをさらに強化したい方には、ビジネスプランがおすすめです。
とはいえ、スタンダードプランやプレミアムプランでも、以下の基本的なセキュリティ対策機能は無料で利用可能です。
- WAF・・・Webアプリケーションの脆弱性を突いた攻撃から、WEBページを保護する
- 国外IPアクセス制限設定・・・WordPressを保護するために、国外からのアクセスを制限
- ログイン試行回数制限設定・・・WordPressのログインで短時間のうちに連続して失敗した場合、制限をかける
- コメント・トラックバック制限設定・・・WEBページに対する大量コメントやトラックバックスパム(いかがわしい広告への誘導など)が行われた場合に、一時的に制限する
- 無料独自SSL・・・サーバーとユーザ間のデータを暗号化
- FTP over SSL・・・通信を暗号化し、より安全に送受信ができる仕組みを利用できる
- セコムセキュリティ診断・・・セキュリティ診断サービスで、ネットワーク上の脆弱性をチェック可能
また、自身で対策できるセキュリティもあります。
- パスワードは複雑で長い文字列にする
- 重要なデータをサーバーの公開領域(サーバーでウェブサイトを公開する際に、ファイルを保管する領域)に設置しない
- 不要なサービスやアプリを削除
- WordPressのセキュリティ対策をする(本体・テーマ・プラグインのアップデート、使用していないプラグインの削除、セキュリティ対策プラグインの導入など)
どんなセキュリティ対策も100%完全なものはありませんが、スタンダードでも充分対策できます。
管理者ユーザー設定
契約者が管理者ユーザーを作成し、複数人でサーバーを管理するときに使います。ビジネスプランのみ利用できる機能です。個人で運営する際は不要なので、スタンダードで問題ありません。
各プラン共通の機能
初期費用、無料お試し期間
初期費用は全プラン無料です。
無料お試し期間も全プラン10日間です。ただし、WordPressインストールまでに必要な手続きや設定を自動で行う「WordPressクイックスタート」を使うと、無料お試し期間は利用できません。

作成できるドメインやメールアドレス
以下3項目は全プラン共通で無制限で作成可能です。
メールアドレス
登録した独自ドメインと同じドメインのメールアドレスを作成することができます。
例えば、サイトURLが「https://example.com」なら「info@example.com」といったメールアドレスを作成することができます。「info」の部分は自由に変更可能です。
マルチドメイン
1つのサーバー契約に対して、複数の独自ドメインを登録することができます。1つのサーバー契約で複数のサイトを運営することができます。
サブドメイン
1つの契約の独自ドメインに文字列を追加して、ドメインを細分化し別のドメインのように使う仕組みです。
例:元ドメイン→example.com
細分化したドメイン→travel.example.com
weather.example.com
その他の嬉しいサービス
- 全プラン転送量無制限で、転送量課金なし
- 自動バックアップ
- メールサポート・電話サポート
- WordPressやEC-CUBEなどの人気プログラムを簡単インストール
- アクセス解析
など、全プラン共通で嬉しいサービスがついてきます。
エックスサーバーのプランの違いまとめ
今回は、エックスサーバー個人向けプラン3種類の違いや各プランの共通項について解説しました。
個人でWordPressを始めるなら、スタンダードプランがおススメです!
後からプランを変更することも可能なので、迷っている場合はスタンダードプランで様子を見るのもアリです。
ご自身に合ったプランで、快適なWordPress運営をしていきましょう!
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