【WordPress】ドメインそのままでサーバー移行する方法の解説

ドメインそのままでサーバー移行する方法 解説
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プラグイン「All-in-One WP Migration」を使用し、ドメインそのままでサーバー移行する方法を解説します。さらに、サイトにアクセスできない状況にを作らないようにします。

本記事の方法によって、サイトを一時的に非公開にすることなく、ドメインそのままでサーバー移行ができます。

一部の記事のみを移行したい場合は、一部の記事を画像と一緒に移行できるプラグイン「Export media with selected content」の使い方解説を御覧ください。

本記事はカラフルボックスからシン・レンタルサーバーにサイトを移行した際に執筆しています。これら以外のサーバーでも参考になると思いますが、細部は各サーバーによって異なりますので、各サーバーの設定方法を確認しながら進めてください。

目次

事前準備

投稿・プラグイン・メディアなどの整理

無駄な投稿・プラグイン・メディアファイルは事前に削除しましょう。無駄なファイルを削除することで作業時間の短縮になります。

また、特定のサーバーのみで使えるプラグイン(LiteSpeedでのみ使えるLiteSpeed Cacheなど)は削除しないと誤作動の原因となる恐れがあります。

コピーされないファイル

「.htaccess」ファイルはコピーされません。リダイレクトなどの設定を.htaccessにしている場合は、注意してください。

ドメインそのままでシームレスにサーバー移行する方法

移行元での作業

STEP
All-in-One WP Migrationをインストール

WordPress管理画面でプラグイン「All-in-One WP Migration」をインストール、有効化して下さい。他にもサイト移行プラグインを試しましたが、「All-in-One WP Migration」が一番使いやすいと判断いたしました。

All-in-One WP Migrationのインストール
STEP
バックアップファイルをエクスポート

WordPress管理画面の左メニューのAll-in-One WP Migrationのエクスポートをクリック、エクスポート先のファイルをクリックします。

All-in-One WP Migrationでバックアップファイルをエクスポート

下の画面になったら、エクスポートファイルをダウンロードできます。ここで、サイズが512MB以上あると移行先でインポートできません。

All-in-One WP Migrationでバックアップファイルをダウンロード
サイズを512MB以下に減らすには

「高度なオプション」をクリックし「メディアライブラリをエクスポートしない」をチェックすることで、512MB以下にできる可能性があります。メディアファイルはFTPやファイルマネージャーから別途移行してください。

All-in-One WP Migrationでサイト容量が大きいときの設定

その他にも

  • EWWWなどで生成したWepbファイル(オリジナルデータがあれば、Wepbは削除できます)
  • 他のバックアッププラグインで生成したバックアップファイル

なども削除すれば容量削減可能です。

ファイルを512MB以下にできない場合は有料プランを使用しなければなりません。

STEP
エクスポートファイルのダウンロード確認

ダウンロードが完了したら、ファイル容量が正常であることを確認してください。ファイル容量が少ない場合、DLがうまくできていないので、FTPやファイルマネージャーからDLしてください。場所は「/wp-content/ai1wm-backups」の拡張子「.wpress」です。

STEP
移行元のWordPressで新規記事を下書き保存

移行元のWordPressで新規記事を下書き保存します。記事の内容やタイトルは何でも構いません。

これは移行元、移行先のどちらのサーバーにアクセスしているかの確認用です。下書き保存した記事があれば移行元、なければ移行先にアクセスしていることになります。

転ばぬ先の杖

移行先での作業

STEP
ドメイン追加

移行先のサーバーにドメインを追加しますが、ネームサーバーは変更しません

移行先のサーバーにドメインを追加します。ドメインの追加方法は各サーバーでご確認ください。なお、ここでネームサーバーを変更してしまうと全ユーザーが何もない状態のサイトにアクセスしてしまいます。

エックスサーバーやシン・レンタルサーバー等の場合はドメイン追加後、独自SSL認証を事前に済ませます

STEP
WordPressインストール

各サーバーの「WordPress簡単インストール」などを利用してWordPressをインストールしてください。

エックスサーバーやシン・レンタルサーバーでの設定例

移行するサイトURLを選択し、ブログ名・ユーザー名・パスワード・メールアドレスを入力します。ユーザー名とパスワードは1回使用します。ブログ名とメールアドレスは適当で構いません。

WordPress簡単インストール
STEP
hostsファイルの設定

移行先のWordPress管理画面にログインするための設定です。

通常はネームサーバーを変更しますが、ネームサーバーを変更してしまうと全ユーザーが何もない状態のサイトにアクセスしてしまいます。そこで、自分だけが移行先にアクセスできるように設定します。

メモ帳を管理者として実行します。

メモ帳を管理者権限で開く

「ファイル」→「開く」をクリックします。

メモ帳でファイルを開く

ファイル名欄に「C:\windows\system32\drivers\etc\hosts」と入力して「開く」をクリックします。

C:\windows\system32\drivers\etc\hosts
メモ帳でhostsファイルを開く

下図のようなファイル(hostsファイル)が開きます。

hostsファイル例

hostsファイルの一番下の行にサーバーのIPアドレスとドメイン名を追加します。例えば、サーバーのIPアドレスが「183.90.183.151」、ドメイン名が「wplabo.net」の場合、

183.90.183.151 wplabo.net
hostsファイルにサーバーのIPアドレスとドメインを追記して上書き保存

hostsファイルを上書き保存します。後で再編集するのでそのまま開いておくことをおすすめします。

STEP
移行先のWordPressにログイン

WordPress管理画面URLにアクセスすると移行先のサーバーにアクセスできます。下図のような警告が出ても問題ないので、「〇〇にアクセスする(安全ではありません)」をクリックしてください。

WordPressを初めてインストールした状態の管理画面になれば移行先のサイトにアクセスできています。スマホなどの別デバイスからアクセスすると移行元のサイトが表示することを確認できます。

新しいWordPress
STEP
All-in-One WP Migrationのインストール&バックアップファイルをインポート

移行先のWordPressでAll-in-One WP Migrationをインストール、有効化します。

左メニューのAll-in-One WP Migrationのインポートをクリックし、インポート元のファイルをクリックします。

All-in-One WP Migrationでバックアップファイルをインポート

移転元の作業時にエクスポートしたファイルを選択すると、インポートが進行します。

インポート進行中
インポート進行中
STEP
ログインし直す

インポートが完了したら「パーマリンク構造を保存する」をクリックします。

インポート進行中

WordPressログイン画面に遷移するので、移転元のユーザー名とパスワードを入力します(移行先のサーバーにWordPressをインストールした際に入力したユーザー名とパスワードではありません)。

正常にインポートできていれば、サイトが無事移行できているはずです。

移行完了後の処理

STEP
サイトの確認

サイトが正常に移行できているか確認してください。この際、トップページだけでなく投稿記事等のページも正常に表示していることを確認してください。

トップページのみ正常でそれ以外のページが404となってしまう場合は、管理画面の「設定」→「パーマリンク」から、特に設定変更せずに「変更を保存」してください。サイトが再構築され404が解消されるはずです。

STEP
hostsファイルの設定

hostsファイルから先程入力した行を削除し、上書き保存します。

hostsファイルを元の状態にして上書き保存
STEP
ブラウザキャッシュクリア&再起動

ブラウザのキャッシュをクリアし、ブラウザを再起動してください。

移行中のサイトのWordPress管理画面にアクセスし、移行元のWordPressで作成した下書き記事があれば、hostsファイルの設定が更新されています。

下書き記事がなければ移行先のサーバーにアクセスしてしまっているので、hostsファイルの設定が更新できていません。シークレットモードで開く、他のブラウザを使うなどして移行元のサーバーにアクセスできることを確認してください。

STEP
ネームサーバーの変更

ドメインのネームサーバーを移行先のサーバーに向けます。各サーバーのネームサーバー設定方法を確認してください。

エックスサーバードメインでの設定先
エックスサーバードメインでのネームサーバー変更方法

ネームサーバー変更の反映は数時間~72時間かかる場合があります。ネームサーバーが反映しているかどうかは、確認用下書きの有無で判断できます。確認用下書きがなければネームサーバーが反映されています。記事の投稿やサイトの更新はネームサーバーが反映されてから行ってください。

STEP
手動で「AutoSSLを実行する」

移行したてのサイトはSSL証明書が発行されていません(エックスサーバーのように事前SSL認証できる場合を除く)。ほっといても最大24時間程度で発行されますが、その間「保護されていない通信」と表示されてしまいます。

AutoSSLを実行することで、SSL証明書の発行を早めることができます。AutoSSLの実行方法は各サーバーで確認してください。

カラフルボックスでの実行方法

カラフルボックスでは「cPanel」→「SSL / TLS Status」→「AutoSSLを実行する」です。

カラフルボックスでのAutoSSL実行方法
STEP
プラグインを削除

移行元および移行先からプラグイン「All-in-One WP Migration」を削除します。

STEP
STEP
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